国際結婚をしようとしたとき、まずはどこに住むか悩みますよね?
結婚をする前に、結婚してからはどこに住むかなどが話題になると思います。
では国際結婚をした夫婦はどこが本籍地、どこが住所地になるのでしょうか?
どこの国に住むか 母国、相手の母国、第三国など、たくさんの選択肢があります。
また、国際結婚をすると持ち家にするのか、賃貸にするのかなども悩みますよね。
国際結婚をして10年目の日本在住を選択したペペが、私たち夫婦の場合を例に出してお伝えします。
ペペ ワーホリでラテン人と出会い 2年半遠距離恋愛を経験 その後 国際結婚 結婚10年目 婚姻手続きをするまではそれぞれの母国で別々に暮らす。 婚姻成立後、日本の配偶者ビザを取得しその後日本在住中
本籍地とは?
本籍地とはなんでしょうか?
本籍は現住所と無関係に国内ならどこに置いてもよく、変更して転籍もでき、1か所の土地に複数人の本籍が置かれることもある。
先祖代々の家や跡地の住所を本籍として、現住所から遠方でも変更しない場合や、出生地や居住地と本籍が異なる、本籍に記載の土地や自治体を訪れたことがない、自身の本籍を把握していない、などの事例もある。日本が領有権を主張しているところであれば、
- 住宅ではない建造物、公共施設(空港、駅、公園、観光名所など)
- 無人島
- 民間人の定住や立ち入りができない地域、建造物(沖ノ鳥島、南鳥島、皇居、国会議事堂など)
- 他国との領土問題の対象になっている地域(北方領土、尖閣諸島、竹島など)
なども本籍を置くことができるが、事前に所在地の地名と正確な地番または住居表示の街区符号(〇番)を調べた上で、管轄の自治体に届け出る必要がある
国籍がない外国人の配偶者はない
戸籍謄本はもらえないが、配偶者の夫の欄に記載あり婚姻関係は証明される
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
本籍は日本人のみ
外国人の配偶者は日本の国籍がない場合は、本籍はありません。
住所地とは?
住所地とは自分たちが実際に住んでいるところです。
住所は自分たちが住んでいる場所のため、住民票は外国人配偶者も手に入れることができます。
様々な手続きで住民票や戸籍謄本が必要になるときがあります。
外国人の配偶者は本籍がないため戸籍謄本を取得することができません。
住民票は取得することができるので、覚えておくと良いかもしれません。
どうしても戸籍謄本が必要な場合には、日本人の配偶者の戸籍謄本を取得すると配偶者の欄に外国人配偶者が記載されているので、そちらを取得すると良いと思います。
私たちも、夫の家族を招へいする際、必要書類に戸籍謄本がありましたが、夫は取得できず調べたことがあり、その時は困ったことがありました。
役所の方に尋ねると、私の戸籍謄本には記載されているのでそちらを出すと良いとアドバイスをもらったことがありました。
その後、特に問題なく夫の家族を招へいすることができました。
居住地の決め方
居住地は、国際結婚をすると悩むことの一つではないでしょうか?
国際結婚だと相手の国に住むためのビザ取得も他のビザに比べると取得しやすいですよね。
お互いの仕事などによって住む場所を考えなければいけませんが、今はオンラインでできる仕事も増えてきたので、選択肢も以前よりも広がったのではないでしょうか。
国際結婚カップルが居住地決める際の問題がいくつかあります。
仕事や金銭面、言語、治安、ビザなどほかにも様々な問題があると思います。
お金・仕事
生活をしていくには仕事は必要不可欠です。
今はオンラインで仕事をする人が増えてきていますが、できない仕事もたくさんあります。
私は看護師ですが、日本の国家資格しか取得していないため、他の国では看護師として働くことはできません。
他国で看護師として働くためには、国によって違いはありますが、もう一度学校へ行き、資格を取り直さなければいけません。
看護師の資格を取る前に、まずは第二ヶ国語を決められたレベルまで勉強しテストで合格しなければいけません。
そのように考えた時、私には他の国で看護師として働くことは無理だなと思いました。
第二カ国語を話しながら、看護ができる自信がなかったため、挑戦もしませんでした。
他国で働いてる人を本当に尊敬します。
もちろん看護師以外にも、仕事の選択肢はたくさんあります。
しかし、ある程度安定した収入がある方がいいと2人で話し合い、日本で看護師を続けることにしました。
治安
最近は、日本でも多くの事件のニュースを耳にすることが増えましたよね。
しかし、夫に言わせてみれば、夫の母国と日本は比べものにならないようです。
中南米は発展途上国で、国自体が裕福ではありません。
仕事を見つけるのも困難、お給料も低く、生活も厳しい人が多いようです。
そのため、強盗、窃盗、殺人などの犯罪が日常茶飯事。
道を歩くのにも、細心の注意を払う必要があり、高価なものを身につけることは避ける必要があるとのことでした。
日本は、夜遅くなければ、道を一人で歩くことはそこまで危険ではありません。
スマートフォン片手に歩くことや、アクセサリーを身に付け、おしゃれをして歩くことで盗みや殺される危険性はとても低いです。
この2カ国を比較すると圧倒的に日本が安全な国ということがわかります。
中南米は安いと思われますが、日本のように安全・安心して生活をするには、治安の良い場所を選んで住まなければならないため、高額になり、日本と同額のお金が必要になるようです。
そのようなことがあり、日本の方が良いということになりました。
言語
住む場所を決める際、どちらかもしくは両者ともにその土地の言語をネイティブレベルで話せる方が、様々な手続きなどをしていく上で必要です。
私達の英語のレベルは低く、旅行だけならなんとかなりますが、日常会話はそこまでできません。
そのため、日本か夫の母国のどちらかの国に住む方が言語は困らなく良いのではという結論に至りました。
私たちはお互いの母国語に全く興味がありません。
結婚10年目になりますが、今でもそこまでお互いの言語に興味はありません。
しかし、10年以上も一緒にいれば必然的にその言語を聞くため、お互い勉強はしていないものの、リスニングは日常生活で必要なものは覚えています。
夫は日本在住歴10年ですが、いまだに日本語はあまり話せません。
挨拶程度です。
私も夫の母国語であるスペイン語の勉強をしていないので、夫に日本語の勉強を強要はしていません。
私も海外生活の経験が少しあるので、言語を習得する大変さや勉強をするストレスなどは分かっているので、夫が日本語を話せなくてもあまり気にしていません。
ビザの問題
母国以外で生活をするためにはビザを取得しなければなりません。
そのためには多くの手続きが必要となり、時間を要します。
私達の場合は、日本と夫の母国で婚姻手続きをした後すぐに、日本の配偶者ビザの手続きをしました。
取得までには1ヵ月以上かかりましたが、無事に配偶者ビザを取得すことができました。
私達の場合は、司法書士さんなど利用せず、自分たちで必要書類を用意し、手続きをしたので費用はかかりませんでした。
私は日本人ですが、日本で夫の配偶者ビザの必要書類などを用意し、役所などに足を運ぶことは大変でした。
自分たちの出身地ではない国でビザの手続きをするのはとても大変なことだと思います。
持ち家 VS 賃貸
持ち家にするか、賃貸にするかとても迷いますよね。
国際結婚カップルでなくても悩むと思います。
私達もすごく悩みました。
国際結婚カップルの場合、いつ相手の国に行くことになるかわかりません。
私たちの場合は、結婚して5年ほどは賃貸に住んでいました。
賃貸は1DKの間取りで、2人ではちょうど良いサイズでした。
しかし、子供が誕生し、夫の家族を呼ぶときに、部屋が狭すぎて何泊かはホテルを借りるなどしなくてはいけませんでした。
子供の成長と共に1DKは狭いと感じるようになり、もう少し広い部屋の賃貸にするかなど考えましたが、休日に家を見学するうちに、そちらに気持ちが動き、持ち家にすることに決めました。
持ち家にした決め手
- 広さ:夫の家族を家に呼んだ時のために、広さは必要だねと話し合いました。
子供が小さいうちは、部屋はほぼ使わないので、使用していない間は、ホームステイを受け入れ、部屋を有効活用し副収入を得るようにと考えました。 - 金額:賃貸と比較した際に持ち家は、ほぼ同じ金額かそれよりも安かったです。
といっても、年間に税金がかかり、リフォーム代など持ち家の方がお金がかかることが多いです。
しかし、持ち家にすることで、自分たちが自由に部屋を使うことができ、副収入が得られやすいです。
私たちは、ホームステイの受け入れと駐車場の貸し出しをして副収入を得ることができているので、賃貸よりも安価で持ち家に住むことが出来ています。 - 日本に永住予定:夫は母国に帰りたくないという気持ちが強くあります。
そのため、どうせ日本にずっと住むのなら、持ち家にしようということになりました。
でも、将来のことは誰にも分かりません。
何かあったときに、家が売れるよう、家の値段が下がらなそうな場所を選ぶことを心掛けました。
まとめ
国際結婚カップルといっても色々な状況があると思います。
配偶者の母国に住む人、日本に住む人、第3カ国に住む人…
その人たち、その時々で色々と違います。
パートナーとよく話合い、お互いが気持ちよく生活できる場所を一緒に見つけることができると良いですよね。
私たちの場合は、日本在住を選択していますが、この先どうなるかは分かりません。
夫は嫌がっていますが、夫の母国に行くことになるかもしれません。
メリット・デメリットなどを挙げ、お互いにとって、そして家族全員にとってより良い選択ができるといいなぁと思っています。